冷たい牢獄の中で虚しく時だけが過ぎていく。
牢屋の格子窓から見える空が、微かに明るみ始めた。
ヴェ「そろそろ船が出る頃か。戻れなかったなぁ。。。」
そう呟いた時
男「やっぱりこんな事だと思った。」
押し殺した男の声が聞こえた。
男「俺はオルゾゾ様の配下の者だ。船はもう出航し
ちまったよ。親方はあんたの事を気にかけててな。
俺を調べによこしたのさ。」
男「今あんたには2つの選択肢がある。あんたの雇
い主から貰った金額では、30日後の船に乗せてやる
か、今ここからの脱獄を手伝うかのどちらかしかで
きない。どちらがいい?」次にオルゾゾの船が港に来るのは30日後。それから
3日間停泊するらしい。
要は「30日後の船に乗るタダ券」か「今、すぐに
自由」かの二択って事。
ヴェ「今すぐ出して。暗いし狭いし臭いの。」
もし僕が同じ境遇に置かれたら、今の目の前の状況
を少しでも改善しようとするだろうな。
その判断が正しいかどーかはさておいてw
あと、この男が本当の事を言ってるかもわかんない。
30日間頑張ったのに、船に乗せられませんなんて事
も無いとは限らないしね。
さっき騙されたばっかだしw
牢屋の鍵を開けてもらい、外に出てみると、見張り
の蛮族たちは、みんなぐっすり眠らされていた。
男「コレはあんたの荷物だ。命令書もある。」
取り返してもらった装備を一式身につけ、男に連れ
られて難なく脱走する事が出来た。
男「あんた、これから船が来るまでの間どうするん
だ?行く当ても無いんだろう? 」
ヴェ「俺。。。アイドルになるよっ!(決意」
男「その命令書を開けてみたらどうだ?(無視」
ヴェ「ニットブックを出すんだっ!!(決意」
男「何かアテでも書いてるかも知れんぞ?(無視」
ヴェ「・・・(反省」
ヴェ「睾丸の騎士のオッサンも、もしもの時は俺の
判断で開けて良いって言ってたしな。」
男「"鋼鉄の騎士"ハウル・バルクマンな。有名人だ
ぞ。ってか、依頼主の二つ名くらい覚えろよ。」
ヴェ「お、お前を試したんだよ!」
男「そーかい。。。あ、そーだ忘れてた。」
ヴェ「ん?何かくれるのか?」
男「もし、30日後の船に乗るなら、5,000ガメル
いるからな。」
ヴェ「マジかぁ〜。。。まぁ30日もあるし、何と
かなるか。」
男「じゃあ俺は行くからな。生きてまた会えると
良いな。」
ヴェ「そん時の祝杯はお前持ちな。」
男「割り勘だ。じゃあな。」
よく分からんが、まだ名前も知らないオッサンと
飲む約束をしてしまった。こりゃ死ねないな。
命令書を開く場合は、ダイスの出目でそこに何が書
かれてるのか決めるらしい。
ダイスころころ。。。5!
なんか小難しい事がツラツラと書かれているが、
簡単にまとめると「霧の街の地図を作れ」って事ら
しい。
書かれている命令を完遂して無事生きて帰ると、凄
い額のガメルと名誉点が貰えるらしい。
ヴェ「まぁやる事無いし、地図作ってみるか」
命令書には「闘技場で剣闘士を束ねるドン・ブカド
ゥに会え」とある。このドン何とかは剣闘士の宿舎
で寝起きしているそうだ。
とりあえずの目的は決まった。
ヴェルトは剣闘士の宿舎へと向かった。。。
やっと導入終わり。今のところ戦闘がない。
もっとシステマチックにプレイすれば爆速で進めら
れるんだけど、僕の性分と言いますか。。。妄想癖
が激しいと言いましょうか。。。「この状況、僕な
らこうするかなぁ」とか「こうした方が楽しい空気
になるよね」とか考えちゃうw
たまにリアルでもやっちゃいけない事をやっちゃう
アホなので、こればっかりは仕方ない。
予言しよう。。。このキャラは霧の街から出る前に
死ぬだろう!プレイヤーがこんなだから。下手した
ら味方のツッコミでクリティカル出て死ぬかもなw
リアルの都合上、1度のプレイは15〜30分とかにな
っちゃうんだけど、そんな人でもGMいらずでソロ
プレイ出来るこの本は十分楽しめるね。
プレイ内容を忘れるのだけ気をつければなっ!!
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